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​きれいな口元

​MTAセメント

 MTAによる覆髄処置の実際例


 MTAは Mineral Trioxide Aggregate の略称で、酸化カルシウム、酸化ビスマス 二酸化ケイ素、酸化アルミニウムを主成分とする パウダーと精製水を練りあわせ使用します。 初期には強アルカリ性を呈し口腔細菌への殺菌性にすぐれるうえ、象牙質の石灰化にも寄与するといわれます。 軽度に湿潤な状況でも速やかに硬化し、すこし膨張気味に固まり強度もあることから、歯根尖切除術後の根管孔封鎖や穿孔部の補修にも利用されます。 建築用のセメントに似た組成にかかわらず歯科材料においては高価なのが玉に瑕です。 以下は歯髄保存のため歯髄直近まで進行したムシバに応用したMTAの使用例です。

 MTA本体

通法により齲蝕象牙質を完全に除去

パウダーと精製水を均一なペースト状になるまで注意深く練和

深い窩洞に貼付

​硬度のあるセメントで仮充填

​この状態で数週間経過観察

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