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​修復治療のために歯の神経を取らない


修復時の便宜的歯髄除去を回避する

修復時のポイント

 平坦な歯質しか残存しない場合、ほとんどの場合神経をとって根管充填された根管内に築造物を保持させますが、下記のように象牙質へのピンを使用した築造方法もあります。 垂直的な力には強いですがブリッジの土台でねじれるような応力のかかる複数歯の築造では長期的には脱離もあります。


 歯周病の治療のため単独ではグラグラする顎の骨の支えの減った複数の歯をかぶせもので連結固定したり、抜歯した隣接歯を使用したブリッジ修復、また歯並びの問題もある前歯列の審美的な修復治療等では、それぞれの歯の平行性も悪く、修復物の装着方向にあわせた歯の形成(かぶせ物のための歯を筒状に削ること)を複数歯ですると、自ずといずれかの歯の歯髄が露出することになりますので、以下の短期間の部分矯正や修復物の製作方法によって歯髄の除去を回避することも可能です。

修復以前のポイント

 治療後の細菌感染の原因となる裏層材の隙間からの漏洩(マイクロリーケージ)がないよう、唾液や血液や浸出液を完全に排除した修復歯面の乾燥が大切です。 歯髄への小穿孔や象牙質の深いムシバでは強アルカリ(pH12)による殺菌作用と硬組織形成作用があるMTAといわれる歯科用セメントを使い細菌感染の危険のある歯髄を保護します。 歯髄が露出し微出血がある場合は炭酸ガスレーザーにて出血部を炭化し止血します。→MTAによる歯髄保護(覆髄)

しかしながら、歯髄腔が石灰化で狭くなり代謝も低下した大人の歯では、一度強い痛みの発現した歯髄は病的な状態であり、健康な歯髄の機能を取り戻すことはなく遠からず失活するものと考えます。

象牙質にピン付きの築造体を固定


 象牙質表層からピンを掘り込み、型どりして口腔外で模型上にピン付きの金属築造体を製作して装着することも可能です。 また専用のピン(TMSピン)を直接ねじ込みコア用の樹脂材料(コンポジットレジン)で築造する方法もあります。

ピン付

メタルコア

​スクリューピン

​レジン

コア

​スクリューピンの応用:臼歯

​スクリューピンの応用:前歯

当該歯を矯正する


 修復対象の歯の神経を取らないために、前もって位置や傾きをなおしておきますと象牙質の適正な削除をしても、歯髄腔に穿孔せずに修復物が製作可能となります。

連結冠にアタッチメント(Key&Key way)を組み込む


 歯周病の進んだ動揺歯の固定や欠損歯隣接の歯を補うブリッジのような連結冠修復では、方向の違う歯を形成しようとすると歯髄を穿孔しますので、上記の矯正等がおこなわれないなら便宜的に神経を取らなくてはなりませんが、修復物に特別な装置を組み込むことにより、歯髄を生活させたまま修復物の装着が可能となります。